渡部健司研究室 通称”デジキャン!”では来年度の卒業演習の履修者を募集します。
デジキャン!が掲げる大テーマは
—情報の視覚化と次世代コンテンツ制作—
そして卒業演習としては
デジタル映像表現に関する制作及び研究
としたいと思います。
まず、私たちは映像の起源である「映画」に着目したいと思います。映画が始まったのは1895年、それから120年余りが経ちフィルムの時代からデジタルへと変わりつつあります。デジタルシネマの起源は1999年頃から始まりました。ちょうど皆さんと同じ年頃です。ここ20年ほどの間に映像のデジタル化がもたらしたものは、単にハードやソフトウェアの変化だけではなく、社会生活や社会構造を変えるに至っています。私たちはもはやテレビ番組をテレビで見ません。映画やテレビ番組をネットで観ます。私たちは、映像のデジタル技術の革新を通じてコンテンツ、メディア、インフラ、流通、生活、社会構造がどのように変化してきたのかを考えてみたいと思います。
映像の表現技術に関する研究や実際の制作を通じて来るべき次世代のデジタルコンテンツ産業を捉え直し、その時代に適合する新しいデジタルコンテンツを開発していくことを目標とし、そしてその先にはデジタル映像の知識や表現技術に習熟したクリエイター、プロデューサー、ディレクター、マネージャー、プランナーを養成、輩出することを目指します。
想定している成果の形式
○映像制作と報告書○
新しい表現技術などを用いた映像制作と報告書
映画、ドラマ、CGアニメ、実験的映像など実写、CG、VFX、VRなどの映像制作で構いませんが、企画、コンセプト、プロット、シナリオ、絵コンテ、演出プランなども立案、提出してもらいます。また制作工程やワークフロー、メイキングなどのドキュメントや報告書を作成してもらいます。
○研究論文○
映像業界研究及び、表現新しいデジタル映像表現に関する研究
業界のリサーチや研究、表現に関する研究などでも構いません。
過去の研究事例)
- 日本国内におけるハリウッド映画の現状と展望
- 映画の予告篇の歴史とその在り方
- リニアワークフローにおけるCG側からのアプローチ研究
- タイムスライス撮影におけるカメラの一括制御手法と光軸制御手法の提案
- アニメ背景の3次元化の変遷
- 実写のグローの分析とCGによるグロー表現手法の提案
- スタンリー・キューブリックの映像と音楽から見るテーマ性
- プレビズが映像制作に与える有用性と普及に伴う問題点について
選考基準,応募用紙に記載して欲しいこと
メディア、広告、映像コンテンツ、エンターテイメント業界に強い興味、関心があることが必要最低条件です。自分が関心、興味をもつ分野、表現、技術などを記し、その理由と自分がそれに関して研究あるいは制作してみたいことを書いてください。もちろん分からないところもあると思うので自分がおぼろげながらイメージしたことで構いません。また、自分が今まで制作した映像などがあれば持ってきてください。ポートフォリオなどあればそれも。研究、制作活動のフォローはもちろん、就活のケアや業界クリエイターの紹介なども行ないます。
相談期間のコンタクト方法
基本的にメール、directにてコンタクトしてください。面談して決定します。