この講義資料は、「マルチメディア表現技法」のサブテキストとしてまとめたものです。講義の内容をなるべく分かりやすく体系化したものです。
<到達目標>
デジタルコンテンツを読み解くリテラシーの向上と、自らがメディアに関わりコンテンツを制作するための基礎的な情報、知識、考え方、制作のワークフローを理解する。
デジタル映像、それに関わるCG、VFX、合成、特撮、ノンリニア編集 などの技術、演出、表現、デザインに関する基本的知識を養う。
具体的にはさまざまな最新映像、最新テクノロジーを紹介し、そこにある技術的背景や表現テクニックを分かりやすく説明する。映像を取り巻く環境と映像技術、映像表現を俯瞰し、理解を深めることができるようになる。
<講義概要>
最近は誰でもマルチメディア環境、マルチプラットフォームに身を置き、コミュニケーションや問題解決のツールとしてネットワークやアプリケーションを通じ、コンテンツと接している。
本講義では『デジタルコンテンツ』に含まれる映像、CG、画像、文字、音声などの情報を読み解き、使いこなし、提案や発信する人材になるためのリテラシー意識の向上を図ると共にコンテンツ産業を俯瞰し、分野に偏らない文化、産業、振興の眼を養う。また、デジタルにおける様々な技術、演出、ビジュアル表現、デザインについてのメソッドを学んでいく。
講義者は、長年に渡ってCG、VFXなどを駆使した映画、TV-CM、TV番組等に関わって来ており、その経験と見識から独自の切り口でデジタル映像表現をひも解いてみたいと思っている。映像に興味がある学生も、そうでない学生もクリエイティブに関心がある人はぜひ履修して欲しい。最終レポート
<講義計画>
回 | 内 容 | ||
1 | 4/15 | オリエンテーション | |
2 | 4/22 | リテラシーとディバイド、メソッドとレトリックについて | |
3 | 4/29 | 情報コンテンツメディアについて、4つの行程、大学のものさし | |
4 | 5/12 | 映像を解体する | |
5 | 5/19 | 映像の縦軸 解像度、画角、画面比、色、 | |
6 | 5/26 | 映像の横軸 fps タイムラインタイムコード ハイスピード、タイムラプス、タイムスライス | |
7 | 6/2 | コンテンツ研究 ー VFX(視覚効果)の制作 | |
8 | 6/9 | コンテンツ研究 ー ミュージックビデオの制作 | 小テスト |
9 | 6/16 | コンテンツ研究 ー デジタルアニメ | |
10 | 6/23 | プロジェクションマッピング | |
11 | 6/30 | モーショングラフィックス | |
12 | 7/7 | デジタル表現技法1 CGの制作 | |
13 | 7/14 | デジタル表現技法2 マッチムーブ、プレビズ、モーションキャプチャー、クロマキー | 最終レポート |
14 | 7/21 | 注目される映像表現技術 ドローン、DSLR、HDR、3D立体、VR、AR、MRなど | |
15 | 7/28 | デジタルコンテンツ概論 まとめ |