デジタル映像表現2018第6回(10/27)

本日は、AfterEffectsの応用としていくつか紹介をしていきたいと思います。

その前にロゴアニメーションを簡単にやってみましょう。

データはこちらからダウンロードしてください。

ロゴアニメーションの作り方は大きくは2つあります。ひとつはAfterEffectsのTEXTレイヤーを用いてロゴを作成するやり方。もうひとつはIllustratorでロゴを作成して.aiファイルとしてAfterEffectsに読み込むやり方です。それぞれの特徴を理解して使ってみましょう。

AfterEffectsの最大の特徴であるシェイプレイヤーを使ってみましょう。シェイプレイヤーを使いこなすとモーショングラフィックスのようなアニメーションが簡単に作れるようになります。まずはその例です。

今日は次のようなムービーを作りたいと思います。

このムービー制作で学ぶ要素は

  1. 平面レイヤー
  2. シェイプレイヤー 長方形パス
  3. リピーターによる複製配列
  4. トランスフォームのウィグル による揺らし
  5. テキストレイヤーの作成
  6. アニメーターの歪曲/歪曲軸 による揺らし
  7. 遠近/ドロップシャドウによる影の作成
  8. 円の作成とキーフレームアニメーション
  9. トラックマット(マスクチャンネル)を使う

さて、順を追って作っていきましょう。

新規プロジェクトの作成
「コンポジション」/「新規コンポジション」で新しいコンポジションを作成します。プリセットは必ず『HDTV 1080 29.97』にしてください。

“コンポ1” とします。
以後は”コンポ1”の中で作業を行っていきます。

平面レイヤーの作成
「レイヤー」/「新規」/「平面レイヤー」を作成を選びます。これは背景(BG)になります。背景は色をつけたり、グラデーションにすることができます。

次に、「レイヤー」/「新規」/「シェイプレイヤー」を選びます。

次に、タイムラインの「シェイプレイヤー1」を開き、「コンテンツ」の「追加」から「長方形」を選びます。

「コンテンツ」の「追加」から「リピーター」を選びます。リピーターのコピー数を”25″、長方形パスの中の位置を”0.0 , -102.0″とします。これによって長方形が複製されて円形に並びます。



「コンテンツ」の「追加」から「トランスフォームのウィグル」を選びます。中の「トランスフォーム」の位置に数値を入れ、”揺らし”を作成します。

次に、「レイヤー」/「新規」で「テキストレイヤー」を選びます。そのままカーソルを配置して文字”SENSHU UNIV.”を入力します。

中を開いて「アニメーター」の追加で「歪曲」を選び、歪曲を”5″を入力します。文字が歪みながら踊ります。

次に、「レイヤー」/「新規」/「シェイプレイヤー」で「楕円」を選びます。そのまま描くと楕円になってしまいます。正円を描く場合には「Shift」キーを押しながら描いてください。

正円が描けます。シェイプレイヤーには属性があり、「塗り」、「線」、などが変更できます。スケールのキーフレームアニメーションを作成します。

トラックマット(マスクチャンネル)を使う

トラックマットとは、アルファ(マスクチャンネル)を別のレイヤーで指定することです。ちょっと分かりにくいですが、使い慣れてくると大変重宝するのでぜひ覚えてください。

欲しいアルファチャンネルがあるレイヤーをすぐ上に配置して置きます。「トラックマット」モードで「アルファチャンネル」を選択します。注意点は欲しいトラックマットのレイヤーを必ずすぐ上のレイヤーに置くことです。


ここまで出来たら、完成です。

参考チュートリアル を載せておきます。チュートリアルを見ながらやってみると面白いと思います。