デジタル映像表現(後期)

後期に始まるハンズオン演習形式の授業です。後期ということもあってこの授業を受講する2年次生、3年次生は応用演習やプロジェクトなどに活用できることが求められます。ですがタイミング的にこの演習での習得と他の演習活動が同時並行で行われるので上手くタイミングを合わせることが出来ていないのも実情です。ですので、次のことを心がけていきたいと思います。

なるべく早期にデジタル演習(2D,3D,合成、編集など)に必要な基本的概念、知識を習得する。その上で制作実習を行い、実際の制作のワークフロー、技術を理解する。

以上のことを行っていきたいと思います。

<到達目標>
最近は、CGやVFX(視覚効果)をテレビや映画の中で盛んに使われ、逆にどこに使われているかが分からないくらいリアリティのある表現になってきている。本講義では、デジタル映像制作をワークフローと照らし合わせて、実技演習という形でおこなっていく。その範囲は企画、プロット,シナリオ、絵コンテ、実写撮影、CG、合成、編集までを網羅する。前提となるデジタル映像の基本的な知識や制作工程、実写やカメラの基礎知識も養っていく。後半では実習課題を与え、その制作と発表という形で演習をおこなう。最終的にデジタルを駆使した映像制作が出来るようになる。

<講義概要>
映像の技術、演出、表現、デザインに関する基本的知識を養う。カメラの使い方、2Dペイントソフト、3DCGの基本作業、合成、編集の概念とその基本操作までを学ぶ。

<講義計画>
1 オリエンテーション
2 デジタル映像基礎概論、デジタル映像の考え方
3 企画、プロット、シナリオの実際  
4 カット割り、絵コンテ 合成概論
5 ロケハン、プレビス
6 カメラの扱い方、照明、音録り
7 撮影実習、素材の取り込みと編集、タイトルワーク
8 合成概論 AfterEffects レイヤー、コンポジット、エフェクト
9 合成概論 AfterEffects フィルター、コンポジット
10 CG概論 C4D モデリング、アニメーション
11 CG概論 C4D マテリアル質感作成、レンダリング
12 編集概論 PremierePro タイムライン、カット編集、トランジション、書き出し
13 課題実習1
14 課題実習2
15 作品発表 まとめ

<予習・復習>
事前に参考文献などに眼を通しておくことが望ましい。毎回、前回の復習をおこない、理解度を確認していく。
授業時間内で作業が終わらない場合は、授業時間外で作業することが求められる。

<教科書・参考書>
 「映像制作実践講座」「Adobe After Effects トレーニングブック」「Adobe Premiere Pro CC実践講座」「CINEMA 4D★Beginners」
成績評価方法・基準
授業への貢献度及び演習態度(40%)最終課題(60%)で評価する。
履修上の留意点
 前期の「マルチメディア表現技法」を履修している事が望ましいが、万が一履修していなくても演習に参加する事は可能。また、2年次MP応用演習、3年次に映像系のプロジェクト履修者も是非履修してほしい。いずれにしても、限られた時間内での演習実技になるので、演習時間以外に自分で自習することは必要になる。また課題に関しても演習時間内では終わらないので、時間外に完成させる覚悟は必要となる。履修方法については、時間割冊子を参照のこと。